12月26日に今年最後のプロットを終えてから、事務仕事を片付けて、睡眠不足気味で友人のお墓詣りに片道2時間の列車に乗る。命日は夏だけれど今年は仕事が忙しくて行きそびれてたから。
 

駅からさらに1時間に1〜2本のバスに乗り、霊園入口から10分ほど歩いた場所に友人は眠っている。もう13回目なので、迷うことなくたどり着いた(のは2回目)。

草むしりして水をかけ、お花を供え、お線香をあげる。
が、この日関東は強風。
火を点けようとしてマッチを擦っても、すぐに消えてなかなか線香に移らない。あっという間にマッチ一箱、ライターのガスも消費して、さあ困った。
このままここにお線香置いて帰っちゃダメ?ダメよね。


「お客様のなかに火をお持ちの方はいらっしゃいますか…?」
しかしだだっ広い、暮れの押し迫った霊園には人っ子ひとり見あたらない。
よそのお墓の前にマッチないかな…そりゃ墓場泥棒か。


風は強いが雲1つなく天気は快晴。
虫眼鏡でもあれば、櫓に組んだ燃えさしのマッチの軸に火を点けられるかも…とか他人様のお墓の前でサバイバル豆知識を脳から総動員。
カバンの中を探っていたら紙切れを一枚発見。ライターの残り少ないガスで5ミリほどの炎で祈るように点火。
ああ、暖かい…
暮れだけに気分はマッチ売りの少女。

ピラピラしたチャラい炎が上がり、この機を逃すかと線香の束をかざす。

炎はすぐ消えた。うおおおおおお、ジーザス…!(仏教のお墓です)


しかし一筋の煙と香りが立ちのぼった。
熾火のごとく深緑の棒が光っている。
つつつつつつ、点いた!


風に燃えさしの黒い紙片が舞って飛んでいくが、まわりは石だらけなのでまあいいや。
墓前に辿り着いてから1時間が経っていた。
一生墓場から帰れないかと思った…。


帰路またバスに乗り列車に乗ったら、強風の影響で電車止まってた。
ホトケさま…(T . T)


おまけに寝不足でぼーっとして電車乗り間違えた…。
ホームで外国人の少女に「マイハマ、マイハマ⁉︎」と声をかけられる。
ごめん、東京の東側の乗り換え、あいどんのー。
 

自宅に帰り着いて夕飯食べたら寝落ちして、気づいたら真夜中でした…。
明日は大掃除、と言いたいところですが、今年最後のプロットは終わったが今年最後のネームは残ってます…
コミケには無料配布のペーパーを持って行きます。(12/30(月)西C49a)
現在進行形の商業誌や来年の新しい仕事のことや、近況や描く予定。

みなさま、どうぞ良いお年を。
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