かずはしがり屋 〜かずはしともブログ〜

すきま漫画家の日常とお仕事情報です。

2020年05月

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前回に続き、小松菜についたアブラムシとの戦い。
トマト、キュウリ、ネギ、バジル、ローズマリー、ヤマイモにはこんなにアブラムシって つかなかったなあ。

最初は遠隔戦闘で木酢液、油石けん水、ぬるま湯、と飛び道具を浴びせ続けてきたわけですが、もう面倒くさくなって葉の裏についてるヤツは指先やマステでぺたぺた捕り始めました。 
接近戦に突入。根比べ。

でも、もとアナログで漫画を描いていた者は、たいがいの「細かい作業」は原稿用紙をマゾ点(マゾ点描←わからない人は20世紀デビューの漫画家さんに訊いてね♡) で埋めていたことに比べればなんでもないし、手書きで何十ページものネームのセリフを書いていたことを考えればどうってことないのだ。

葉の折れるのも気にせずに結構徹底的に捕る。 
これは長期戦なのだ。
次に出る新しい葉っぱは、まるっと私のものだ。おまえらに汁などひと口たりともやらん。 
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市販の小松菜は防虫ネットをベタがけ(地面に直接拡げて端を土に埋める)するという。
しかしベランダじゃそういうわけにもいかない。市販の家庭用防虫ハウスみたいなものは割とお高い。ざっと調べても5000円前後から1万超え。

じゃー、作るか?
3ヶ月ぶりに近くの百均へ行った。手持ちの防虫ネットでどうにか囲いが作れないものか?
ワイヤーっぽい物で囲って、ネットをかけて、針金で縛って…
使えそうな物をかごに入れたあと、園芸用品売り場の植木鉢スタンドが気に掛かる。
ワイヤーで出来た50㎝くらいある大きなもの。
これはネットを筒にして包むかなあ…あれ?筒型のネットって身近にあったような…。

洗濯ネット。筒型のやつを見ると充分スタンドの大きさをカバー。
網目の大きさも、アブラムシより小さい。

そんなわけで、200円のスタンドと100円の洗濯ネットでプランター防虫セットが出来てしまいました。
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プランターは2つあるので、当初の計画の物も製作。
発砲スチロールの角柱4本をロの字に接着し、花壇用のフェンスを刺して防虫ネットをかぶせ、防水テープでぐるっと留める。発泡スチロールの接地面には防水のすきまテープで虫の侵入をシャットアウト!
見た目はあまり良くないが、サイズは充分。 材料費700円(防虫網はメルカリで10m送込1100円)。

…でも、ワイヤースタンドと洗濯ネットのほうが、百倍らくちん。300円だし。
洗えるし。買い換えても安いし。
強いて言えば防虫ネットよりやや光が透過しにくいというくらい? 

 アブラムシを取り去った苗に牛乳をスプレーし、本日はおしまい。


俺たちの戦いはこれからだ! 
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3月の終わり頃、もしかしたらしばらく買い物にいけなくなるんじゃないか?と、野菜の保存法を考えたんです。
そうしたら、同業の友人のお宅では、小松菜の根っこの部分数㎝を切って、それを栽培しているとのこと。友人のSNSの写真は売っている物と変わらぬとても立派なもの。しかも市販品より味が濃くて美味しいですって?
うちは小ネギは使い残しの下3㎝をプランターに挿して栽培していて、1〜2人の薬味は事足りてしまう。
これはやってみなくちゃ。

緑の指ならぬなんでも枯らす茶色い指の私はサボテンしか育てられませんが、それでもバジル(残りを水に挿しておくとすぐに根が出る)とかミント(根がぐんぐん伸びて他の植物のテリトリーを浸蝕していく)とか、私の魔力が効かない勇者はいました。小松菜もきっとそういう輩に違いない。
 
友人は根がついたものを買ってきて、 とのことでしたがうちのそばのスーパーには根っこがスパッと落とされたものばかり。でもバジルなんかスカスカの茎の切り口から根が出るし。
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料理に使って4㎝ほど残った下の部分を水に挿し数日。

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根が出ました。
冷蔵庫のなかの残りも根が出てたので、もしかして水に挿す必要なかったんじゃ?とも思える生命力。

使っていなかったプランターに土と骨粉少しを入れて小松菜の苗を挿し、ベランダに置く。
午前中しか日が当たらないけれど、あまり日当たりが良いと薹が立って硬くなるらしいのでまあいっか。 

で。毎日水をやって20日くらい。私の期待通りすくすくと小松菜は育ってくれました(TOPの画像)。
ぴかぴかの葉が美しい。病気も虫食いもない。来週あたり食べられるんじゃない?
と、思ってまじまじと観察していると…いました。ヤツです。
小松菜に負けないきれいな薄緑色の、ゴマ粒みたいな集団が。
それも真ん中の渦巻いた新芽の所。こんなとこに密集されたら取ろうにも取れないよ!
今どき「密」はいかん「密」は。
それもこんな団体で。
くそぅ、私は集団でないと何か出来ないヤツは大嫌いだ!
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慌てて調べると、小松菜はアブラムシがつきやすいとのこと。そして、窒素分が多い肥料を撒きすぎると付きやすいとのこと。ああ、骨粉…(ノ_・。)

だいたい全ての苗の中心にヤツらはいた。ただ、まだ各クラスターは小さめだ。
退治してやる。
私から食べ物を奪う者は許さない。

手持ちの木酢液を希釈してスプレーする。あ、でもこれは忌避効果であって、殺虫や除虫ではないのか。
水も嫌いだということで、芯部分に40度のお湯をどぼどぼかけ、プランターごと大きなビニール袋でふわっと覆った。なんでも、温室風に密閉すると、苦しくて袋の上部に逃げて来て溜まるらしい。
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そうしてひと晩。
袋には別に何も付いていない。
効果なかったかな〜?
と、開けて見て見ると。
ヤツらはじわじわ昇ってきてました。
 
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手前のヒト、足がセクシーでフォトジェニックだな。

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なんて言ってる場合じゃない。
だめじゃん。葉っぱの裏に来ちゃ逆効果じゃん。私のバカ。

そこで。
昨夜から準備した「油石鹸水」の出番です。 
ほんの少しのサラダ油と食器洗剤を水を混ぜたもの。 検索するとすぐ出てきますのでお試し下さい。
牛乳をスプレーして窒息させるというのは良く聞きますが、もっと速攻で苦しめてやるぜ、はっはっは。食べ物の恨みは怖いのだ。

取れるヤツらはティッシュに取ったあと、シュシュシュッとスプレー。
そして、光を嫌うというヤツらへの嫌がらせにキラキラしたアルミホイルを敷き詰める。
どうよ。
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そしてもう一度、ビニール袋で覆った。新参者を防ぐためだ。
明日も見回りに来るからな!

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むかごを撒いた山芋の芽は今年も元気よく出た。10個くらい。
もう3年くらい、毎年生えます。が。
鉄腕DASHで知りましたが、山芋は土から栄養は一切摂らず、日光だけがごはんだそうで。
日当たりが午前だけのわが家では、今年も食べるまでには育たないと思います。
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漫画家リレーチャレンジ「となりのアマビエさん」
4月11日にtwitterでスタートしました。現在も継続中です。

COVID-19禍で自宅滞在を余儀なくされ、アーティストや芸人さんがSNSで楽しいことをつなげよう、とされているのを見て
「漫画家は漫画をリレーしたら楽しいんじゃないかな?」
と〆切明けのぼーっとした頭のままtwitterでつぶやきましたら、思いのほか反応を頂きまして。

原稿上がりのアイドリングのままのイキオイで最初の2枚を描き上げました。
編集者の友人にも相談して、漠然としたリレーより回しやすいイメージをつけようとアイデアを頂き、タイトルは「となりのアマビエさん」に。

ルートは2つ用意して、変化を比べながら見ていくのも楽しいんじゃないか?と、
twitterで最初に挙手頂いた漫画家の藤沢チヒロさんと高瀬志帆さんに、それぞれルートA、ルートB、の続きをお任せしました。

…それから1ヶ月。
たくさんの漫画家さんがお忙しいなか御参加下さいました。
折も折、いろいろなリレーバトンが回る中、原稿1Pという骨の折れる作業にお時間を割いてくださり、感激しきりです。 


EVTQymPVAAEnnJqEVTQ5OjUUAAeWRf


まとめ↓
ルートA
https://togetter.com/li/1494322
ルートB
https://togetter.com/li/1494330

バトン、でもいいのですが、荷物になるかもしれません。「パス」くらいの気持ちです。
流れのまま楽しませて頂いておりますが、
ご興味ある漫画家さんは twitterで「#となりのアマビエさん」を付けて、「パスおくれ」とつぶやいておいていただけると、回す側のかたが気楽になるかもしれません。

ジャンルや舞台の垣根も越えて、描くかたも読むかたも楽しめたら。
それだけです。

【5つのゆるいルール】
1.1P描く(コマ数自由)
2.24時間(あくまでなるべく)以内に次の漫画家さん(了解をとる)へ回す
3.画像に作者名、通し番号、次の漫画家さんの指名、ルート名、を入れる
4.タグつける↓
#漫画家リレーチャレンジ
#となりのアマビエさん
#ルート(AかBか選択)
5.楽しいことしましょう!



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以前どこかのコミックスのあとがきに書いた気がしますが、絶版になってますのでここに。

遙か昔の20世紀。

私は某少女漫画雑誌でデビューしました。

デビュー作に何通か読者のかたからお手紙をいただき、そのうちの一通が印象に残りました。

それは、心臓が右にある少女からのものでした。

10代で書くファンレターって何書いていいかわからなくて、自分語り入っちゃうじゃないですか。私も身に覚えがあります。

差出人の彼女はちょっと悩んではいるものの、健康には差し支えないように思えました。

私は、新人の作品への感想のお礼と、少しの励ましを添えて返事を出しました。

それほど間をおかず、また編集部宛に彼女から手紙が来ました。嬉しかった。


それから10数年ほどして、高校時代の後輩がアシスタントに来てくれることになりました。雑談するうちにその「初めて頂いたお手紙」の話に。

「あ、先輩それ私ですよ。心臓が右にあるって書いたでしょ」

「え!」

「名前も住所もデタラメですよ~」
(ちなみに彼女の心臓は左にあります。 少し毛は生えてます)

「なんだよ~そうなのか~」


…え、ちょっと待て。

「私返事書いて、それにまた返事来たよ?」

「えー私知りませんよ?だいたい住所実在しないし」


私は、頂いたお手紙は全部とってある。

今部屋を片付けてる最中なので、いずれその「初めて頂いたお手紙と2通目」が発掘される、はず。

…消えていなければ。
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2019年秋に整理収納アドバイザー資格保有の漫画家・阿部川キネコさまを招いて「オタかづけ」に取りかかった(→去年の11月の記事)ものの、仕事で中断していた我が「あかずの間」退治。

通常は仕事の合間には高齢母の家にフォローに行っていたので、あまり時間も取れなかったんだけれど、自粛要請が出ている今は都内から出るわけにも行かず。
ここで進めましょう、一歩ずつ。

昨年暮れから1月頭の1ヶ月間、自炊機器レンタルのスキャレン(http://www.scaren.com/ )で機材を借りて仕事の合間に少しずつ本をさばいておいた。
少しと言っても写真の5倍くらい。
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レンタルするのはこれで3度目。の、はず。
買った方が良いという向きもあるかもしれないが、実は自分で購入するとなるとページスキャナのScanSnap本体よりも、意外に裁断機が高いのだ。
ScanSnapはオークション等で比較的安く入手出来るが、大型裁断機は中古でも高い。
それなら、整備の出来てるScanSnapと大型裁断機、それを短期間ではなく30日レンタルするのが楽だと思うのだ。
なにしろ大型裁断機、重いしでっかいし刃が危ないし、家に常に置いておくには邪魔すぎる。

前回レンタルした時と裁断機の機種が変わって、厚みのある本でもズレが少なくなったと思う。
(いや、私の腕前が上がったのかもしれない?)IMG_2523
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送られてくるパッケージにはホチキスの針外し器、スキャナのヘッドの清掃セットも同梱。
返す時は元通り収めて、入っていた伝票を箱に貼って送り返すだけ(送料はレンタル料金に込み)。
ズボラな私向き。
(↓詰め方がわからなくならないよう、箱から出す前に写真を撮っておく)
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何百冊もの本(A5判・カラー・解像度200〜300dpi・500P前後)は、外付けのポータブル1TB HDに収まって、まだスカスカである。jpgで保存してあるがPDF化も簡単。

さらば大型スキャンセット。いつか本が溜まる日が来たらまた会おう。
あんまり溜め込みたくないけど。 
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